埼玉の足場業者の中村工業です。
建設工事の足場では「養生ネット(シート)」を使うこともあります。
よく耳にする言葉ではあるものの、養生シートとは具体的にどのようなものなのか、
また種類や役割など意外と知らない人もいるのではないでしょうか。
足場の養生にはどんな意味があるのか、わかりやすく解説していきたいと思います。
足場の養生ネットや養生シートとは
足場の養生と呼ばれるものにはネットやシートなどがあります。
そもそも養生ネットは、安衛則にて規定されているものになります。
同じ養生ネットでも種類はさまざまなものがあり、網目の大きさによっても役割が異なります。
また、落下防止を目的に設置するのであれば、強度が強いものを選ばないと、安全とは言えません。
そもそも養生ネットは、足場の作業床と建物などの隙間に設置するものです。
何か落下してしまう危険性がある場所に設置しておき、墜落などの危険性を防止しています。
また、塗装工事では養生シートを張ることによってミストが周囲に飛散してしまい、
汚れるなどのトラブルを未然に防ぐ役割もあります。
例えば塗装を行うときに現場の周囲に何も置かれていない状況であれば、
そこまで注意しなくてもいいかもしれません。
ただ、住宅地など隣接している建物は密集していることも多く、
塗装がトラブルの原因になってしまうこともあります。
また、風の強い日など養生シートをしていることで、仕上がりにも違いが出てきます。
塗装を美しく仕上げたいと考えるうえでも、養生シートは重要な役割をしています。
足場の養生ネットには設定基準がある
社団法人架設工業会によると、養生ネットにも明確な基準が設けられています。
なんでも代用できるわけではなく、きちんと養生ネットとして販売されているものを使わなくてはいけません。
まず、合成繊維でできており、難燃性や防炎加工を施したものでないと使えません。
建築工事用シートに定められている防炎性が認められているもののみとなります。
また、合成繊維は主にナイロンが使われています。これは他の素材に比べて、
強度や性能が一律であること、また著しい経年劣化を起こさないなどの特徴があります。
少し使っただけでもほつれてしまい、工事に支障をきたすものでは意味がありません。
明確な基準があるため、養生ネットを選ぶときや、定期的なメンテナンスなどもしっかりと確認するようにしてください。
養生シートにはメッシュ素材のものもあります。
風に煽られにくいこと、作業中も中に光が入り通気性に優れている特徴もあります。
ただし網状になっていることもあり隙間から塗料が漏れてしまうリスクも考えられます。
建築工事では、どんな作業を行うのかによっても養生シートの使い方が変わってきます。
飛散などの心配があるときは、ブルーシートや防炎シートなどのできる限り隙間のないものを使うこともあります。
メッシュ素材とは違い通気性がないので季節によっては作業者の負担になってしまうこともあります。
塗装している部分が見えにくく仕上がりにもむらが出やすいこともあり、
メッシュ素材の養生シートがよく選ばれています。
また、足場に直接つけるものだけでなく、周囲の車やバイクなどにかぶせる方法もあります。
もちろんお客さんに事前に確認する必要もありますが、
許可を得て、養生シートをかぶせ、汚れを防止することもあります。
まとめ
足場の養生シートや養生ネットなど、危険性をできる限り少なくする目的と、
周囲を汚してしまうなどのトラブルを防止するなど、
重要な役割を担っていることがわかると思います。
種類もさまざまですので一概にはいえませんが、
工事の内容にあわせてどんな養生を使うのかを選ぶようにしてくださいね。
埼玉の足場業者の中村工業でした。