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足場の「下(した)さん」「中(なか)さん」とは?その意味と役割

単管足場

足場を組み立てるときに「下さん」「中さん」という言葉があります。
聞き慣れない言葉ですし、名前のようにも聞こえるので余計にどんなものかわからなくなってしまいます。
足場には専門用語も多いので、わからないものがあれば都度確認していかないと進みません。

足場の下さん、中さんとは何か?意味や区割りについても詳しく解説していきます。

足場の下さん、中さんとは

単管足場

足場の下さん、中さんは「枠組み足場」「単管足場」で使われるものです。
ちなみにひらがな表記が多いのですが、本来は「桟」で表記し土台や梯子を渡すための横木のことをいいます。

交さ筋かいの下に取り付ける桟を「下さん」といいます。
単管足場で手すりや床材の中間に取り付けるのを「中さん」といいます。
つける場所によって名前が変わっているのもわかると思います。
実はとても身近なものなので、足場であれば目にしたことがあるのではないでしょうか。
そもそもこの下さん、中さんは以前では存在していなかったそうです。

足場の下さん、中さんの役割は

平成27年に厚生労働省の安全衛生規則の改正によって義務化されたのが、下さん、中さんです。
それ以前は、足場での墜落・転落事故が多く問題になっていました。
その当時の足場には手すりなく交差筋交いなども任意になっていたため、足場によっても安全対策にばらつきがあったそうです。

そのため、安全措置として義務化されたものの、状況が変わらず事故が多発していました。そこで下さん、
中さんとなる横棒を通して隙間を小さくすることになり、転落防止の目的が法律で定められるようになりました。

職人さんにとっても、強風などの影響で足場からの転落リスクを少しでも減らせるため、ストレスも緩和されます。
高所で作業をするのは、どんなに慣れている人でも恐怖を覚えることもあります。
足場工事で下さん、中さんがいかに大切なものなのかが、わかってもらえると思います。

より安全な措置とは

足場は法律で決められている安全基準以外に、実施することが望ましい「より安全な措置」があります。
努力義務になっているため、すべての足場で実施しているものではありません。
例えば、枠組み足場では「上さん」を追加するなどの措置もとられています。

他にもこんな取り組みがあります。

  1. 枠組み足場では、手すりや中さん、幅木などの機能を有する「手すり先行専用型足場」の設置を行う事
  2. 床材は建地との隙間を作らないようにすること(枠組み足場とその他足場も含む)
  3. その他足場は手すりや、中さん、幅木の設置を行う(高さも必須)

特に規模が大きな足場や高所での作業が必要な足場の場合は、より安全な措置として少しでも危険を緩和していけるかどうかによっても、変わってくるのではないでしょうか。
こうした取り組みもあり足場工事における墜落・転落事故は減っています。

足場におすすめの下さん、中さんを紹介

場におすすめの下さん、中さん

足場に使う下さん、中さんは各メーカーによってもさまざまなものが発売されています。
メーカーによる特徴の違いもあるため、予算や機能面も含めつつ最適なものを選びましょう。

アルインコ

アルインコといえば、建設資材を数多く手がけています。
建設業界を知り尽くしているからこそ、質の高い部材を提供しています。
なかでもBRシリーズの1800メーターは、ペンタイトドブメッキを使用しています。
十分な厚さがあるのではがれにくいこと、サビにくい特徴があります。
耐食と耐久性に優れているのも、アルインコの特徴です。
サイズ展開も豊富なので、用途に合わせて使い分けられます。

リーラック機材株式会社

足場なども含め仮設機材を提供している会社です。
4000種類以上にもなるストック製品をもち、仮設のニーズに応えています。
下さんや中さんも販売しています。
下さんは、インチやメーターを兼用にしているもになり、NGF600を使用していため薄肉化して使いやすい仕様にしています。
中さんは筋違に取り付けるものになり、こちらのインチやメーターが兼用であること、標準用、調整用、端部用などにわかれています。

コンドーテック株式会社

お客様を大事にする精神から、次々に製品展開をしている会社です。
小口分散販売をしているので、少量からでも購入しやすいのが特徴です。
下さんの販売もしており、アンダーバーも取り揃えています。
インチやメーターサイズが豊富なので、欲しいサイズが見つかると思います。
足場の補助部材だけでも種類があるので、欲しい機能に合わせて選びましょう。

まとめ

足場の下さん、中さんについては法律で義務化されているため熟知しておく必要があります。
隙間が少なくなるため、転落などのリスクは大幅に減らせると思います。
それでも高所で作業をするのはさまざまな危険性があるので、下さん、中さんをしていても事故がおきないように最新の注意を払う必要があります。
足場に使う補助部材も正しい使い方を覚えて、しっかりとした安全対策につなげていきましょう。

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