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足場の資材を投げ渡すのはアリ?禁止?特別な措置とは

足場の資材を投げ渡す

足場工事で、資材を投げ渡す光景を見たことはありませんか。
現場によってはよく行われている光景でもあり、なかには「危ないし禁止行為なのでは…?」
と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
投げ渡す資材が小さな部品だとしても、もし人に当たっていたらケガの元になるかもしれません。
足場の資材を投げ渡すのはありなのか?そもそも禁止なのかについて、説明していきたいと思います。

足場工事で資材を投げ渡すのはあり?

まず結論からいうと、足場の資材を投げ渡すのルール違反ではありません。
あくまでも決められた基準があるため、厳格にいえば絶対ではないのですが、条件付きで認められている場合もあります。

足場で資材を投げ渡すときに、適切な声掛けをしており、その場所が立ち入り禁止の表示や警備員を配置し、関係者以外の人が入れないようになっていれば問題ありません。
さらに、もし落下してしまったとき危険を及ぼす恐れがあるときは、立ち入り禁止区域を設置するなどの措置を講じる必要が出てきます。

とはいえ、この条件を満たしていれば、足場で資材の投げ渡しをしていても禁止とはなりません。
あくまでも既定の範囲であり、安全に配慮して作業をしていることになります。

投げ渡したことで起きている事故もあるため、十分に注意して行う必要があります。

3m以上の高所では禁止行為になるので注意

足場の資材を投げ渡す

足場は基本的には高所になりますが、3m以上の場所での投げ渡す行為は禁止とされています。
足場でも2m程度の場所であれば投げ渡す行為でも問題ないのですが、3m以上の高所は条件が厳しくなると覚えておきましょう。
これは労働安全衛生法にて記述もあり、3m以上の高さの場合は「特別な措置」をしないといけない決まりになっています。

先ほど紹介した条件はもちろん、シューターと呼ばれる投下設備を置かなくてはいけなくなります。
シューターは足場でも高い場所での作業時にはよく見かけるものです。
もともとは屋根からの廃材を高所から投げていた時代もありました。

その場合、落下の危険性もあり事故も多発していたようです。
そのためシューターを用いるようになってからは、事故も減り安全委作業できるようになっています。
3m以上の高所から投げ渡すときも、周囲に投下物が飛散してしまわないような工夫が必要です。

そのためシューターを通すことで飛散するリスクを減らせるのも、理由です。
3m以上の高所になるときは、こうした配慮をしたうえで安全だと判断したときのみ、投げ渡す行為が認められています。

足場工事で資材を投げ渡すときに絶対にしてはいけないこと

>足場工事で資材を投げ渡すときに絶対にしてはいけないこと

足場工事で資材を投げ渡すときにしてはいけない注意点を解説します。

下に作業員がいて当たる可能性がある

足場工事では投げ渡すのであれば、下に人がいて危険性がないかどうか周囲を確認することも大切です。
いつも投げ渡しているとつい気が緩んでしまうこともあります。
気付かずに下に投げ渡したら人にぶつかってけがをさせてしまったなどのリスクも十分に考えられるのです。

現場のなかには、数人や数十人が一列に並び、資材の上げ下ろしをしていることもあるのですが、とても危険な行為です。
この場合は、ロープでも対応できますし、本当に安全かどうかを一番に考えるようにしましょう。
なかには時間がない、面倒くさいなどの理由で投げ渡す人もいるのですが、禁止ではなくても危険がある行為であるのは覚えておきましょう。

強風時の投げ渡す行為

普段は問題なく投げ渡せていても、強風など天候によっては危険を伴うこともあります。
足場はもともと強風の影響を受けやすい構造です。どんなに安全対策をしていても絶対に転落しないとは限りません。

また資材が風にあおられて急に落下することだって考えられます。
こうしたリスクを防ぐためにも強風のときに投げ渡すのは控えるようにしましょう。
いつもやっているから大丈夫と考えないこと、例外を作れば事故につながることもあるので、強風のときはより注意して足場での作業を行うようにしましょう。

声掛けをせずに投げ渡す

足場で作業を急いでいて、投げ渡すときに声掛けをしないのは危険行為です。
そもそもルール違反になりますので、十分に注意してください。

声掛けとは呼びかけて、相手から返事が返ってきた状態のことをいいます。
そのため、一方的に呼びかけて相手が気付いていないのに資材を投げ渡せばけがをすることも考えられます。
声掛けはしっかりと行うことで、リスクを最小限に抑えられるようになります。

まとめ

足場の資材を投げ渡す行為は禁止ではないにしても、十分に注意して行わなければいけません。
人が入らないようにすること、禁止区域であると表示すること、警備員の配置、声掛けなどをしっかりと行い、安全だと考慮したうえで行うようにしてください。
勝手な判断でけがにつながらないようにするためにも、資材の投げ渡しについては十分に注意していきましょう。

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