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工事現場など足場の部分には、さまざまな掲示物が設置されています。
例えば、施工体系図や建設業の許可票もあり、法律で掲示を定められているものも少なくありません。
種類も多く、どうして掲示されているのかよく知らない人もいるのではないでしょうか。
そのため、どんな掲示物が必要なのか、またその理由についても把握しておきましょう。
足場に必要な掲示物とは
足場では安全標識の役割として、掲示が必要なものがあります。
掲示されているものすべてに意味があります。
その意味を知らないと、ただ掲示されているだけになってしまいます。
必要な掲示物とは具体的にどれなのか紹介していきます。
施工体系図
工期中は、建設業法によって掲示が義務付けられています。
作成された施工体型台帳に基づき、各下請け人の施工分担に関わるものが一覧で表示され、まとめられているものになります。
関係者が一目でわかるようになっていること、分担を把握するためにも必要です。
また、技術者の適正な配置を確認する目的もあります。
発注者名や工事の名称、元受け、事業者ID、監視員、管理技術者、主任技術者名などの一通りの情報が掲載されています。民間工事と公共工事によっても変わります。
民間工事は、工事関係者に見やすい位置に掲示し、公共工事は、関係者が見やすい場所に設置すること、公衆の見やすい場所の2か所に掲示する義務があります。
兼用できる場合は1枚でもOKとなっていることも。現場によって変わります。
労災関係成立票
法律で定められている書式や大きさのものを、見やすい位置に掲示する必要があります。
労災保険の保険関係が成立している事業者が対象です。縦25㎝以上、横35㎝以上のサイズで見やすい場所に掲げるべきだとされています。
事業の工期や事業者の住所や氏名、注文者の氏名、事業主代理人氏名などの記載が必要になります。
緊急時連絡表・作業責任者(主任者)
緊急時に必要な連絡先をまとめたものを、現場に掲示しておく必要が定められています。
また、現場における作業主任者を選任しているときは、行わせる作業や氏名を掲示する義務があります。
誰でも見やすい位置に貼り、点検や確認などの具体的な内容を記載します。
関係労働者に周知させる義務があります。
建設業の許可票
建設業法によって定められているものになり、公衆の見やすい場所に掲示することが義務付けられているものです。
建設業の営業や施工が許可を受けた建設業者によって施工されていることがわかるようにまとめたものになります。
厳しい条件によって定められているものになり、安心して任せられる建設業であることをアピールする目的もあります。
建設業の許可票は、一式工事では1500万円以上、それ以外の工事では500万円の工事を請け負う際に必要な許可証になります。
条件としての基準があり、経営者としての十分な経験や技術者としての十分な経験、財産要件を満たしている必要があります。
この許可票がないと、一定の規模以上の建設工事を行うことはできません。
下請負人に対する通知
施工体制台帳の作成が必要な工事現場の場合、下請け人に対しての通知が義務付けられています。
書面であること、見やすく誰でも確認できる位置に掲示する必要があります。
ほとんどの工事では、すべての施工を一社のみで請け負うことはできません。
そのためできない工事内容を、下請けの負業者へ要請することになります。
工事の名称や工事内容、工期、契約日、許可など必要な内容が記載されているものです。
下請け業者にとっても、安心して作業を行うためにも必要な通知です。
建設業退職金共済制度適用事業主の現場標識
現場の事務所や工事現場の見やすい位置に掲示する標識になります。
ちなみにこの制度は、建設現場で働いている労働者に対して、働いた日数に応じて掛け金を納付しやめたときに退職金を支払う制度になります。
それに加入していることを示すものになります。
見やすい位置に掲示していない、内容に誤りがあるときは指導項目になるため注意しましょう。
未加入の場合はこの刑事は不要となります。
掲示する内容によって、掲示場所標識の寸法、根拠など確認するべき点があります。
どんな形式で提示してもいいものではなく、決められた基準のなかで掲示物を設置することが大切です。
他にも掲示が望ましいとされているのが「有資格者の掲示」や「建設リサイクル法の届け出済シール」「道路使用許可証」などの書類です。
まとめ
足場工事における掲示物には種類が多いこと、対象かどうかわからないものも多いかもしれません。
ただ、間違えた掲示方法や内容になっていると意味がなくなってしまいます。
それぞれなんのために、誰に向けて掲示しているのかがわかるとよりイメージしやすいのではないでしょうか。
信頼される工事現場であることを伝えるためにも、掲示物を貼って見てもらえるようにしておきましょう。