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足場が崩れる原因と対策を説明

足場が崩れる

足場が崩れれば、大きなリスクを伴います。
足場の安全性を考慮してさまざまな安全対策を施しているものの、足場が崩れたニュースを耳にすることがあります。
足場は重い部材を使用しているため、大量に落下すればケガなど大事故につながることも珍しくありません。
足場が崩れる事故は、なんとしても避けたいものですよね。
どうして足場が崩れてしまうのか、その原因や対策について説明したいと思います。

足場の安全

足場が崩れる原因は?

まず、どんなときに足場が崩れるのかその原因について紐解いていきます。

強風による影響

足場が崩れるとき、強風のあおりを受けている可能性があります。
特に都心部はビル風などもありますし、建物の間に予想以上の強い風が吹くこともあります。
足場を覆っている養生シートが風に吹かれることで足場も一緒に引っ張られてしまい、強い力となり倒壊します。
他にも防音パネルは、風荷重が大きくなっているため倒壊することがあります。
足場の足元周辺にある「根がらみ」の補強ができていない、壁つなぎの取付不備なども考えられます。

強風による影響は、高層階になるほど高くなり、被害が甚大です。
台風などの明らかな強風に限らず、被害が出ることもあります。

地震による影響

地震の影響で足場が崩壊するケースも少なくありません。
地震が起きてすぐに足場が崩れること、直後は問題なくても時間が経過してからいきなり崩れる可能性もあります。
これは、地震によって留め具が緩んでいて時間の経過とともに進行し崩れてしまうのです。
高層階に限らず低層階でも起こるものです。
現在主流になっている「ビケ足場」は、簡単に足場の設置ができる特徴があり、ハンマーでたたいてはめ込むだけで作れます。
そのため、地盤が緩いとすぐに安定性を失い倒壊してしまう可能性が考えられるのです。

一般的な住宅で足場を作るとき、外側に穴を開ける必要があるため「壁つなぎ金物」は使いません。
耐久性も下がってしまうため、地震のときに崩れてしまう相場もあります。

地震のあとに確認するなど、足場の近くに行くときも十分に注意しなくてはいけません。

人員の体調不良やメンタリティ

足場のなかでもビケ足場のように単価が安いものになると、次々に仕事をこなす必要が出てきてしまいます。
装着しなくてはいけない部品が正しく使えていないことも考えられますし、プロ意識を高く維持できない環境で仕事をしている可能性もあります。
普段なら問題なく作業できても、強風でシートをたたまない状態にしてしまうなど手抜きが慢性化してしまいます。
安全面に費用がかけられない状況が続けば、事故がなくなることはありません。
特に規模の大きな現場になると大きな危険が付きまとうことになります。

足場が崩れないようにするための対策

足場の安全対策

足場が崩れれば大きな被害が出てしまいます。
現場にとっても、ケガのリスクもありますし、その後のスケジュールにも大きな被害が出てしまいます。
足場が崩れないようにするためにできる、対策方法を紹介します。

風の影響が出そうなときは工夫する

強風注意報や台風の接近時など強風の影響を受けそうなときは、養生シートなどの点検を進めておきましょう。
全体に養生シートを貼ってしまうと風の通り道ができずに、引っ張られてしまい倒壊するリスクも出てきてしまいます。

養生シートは一部のみにしておき、風の通り道を作るようにしておきましょう。
もしくは、シートすべてを外しておいたほうが、強風時には安心です。
強風が落ち着いたら再度養生シートを貼り、作業を開始するようにしていきましょう。

点検を怠らない

足場を作ったあと、定期点検をせずにそのままになっていることがあります。
特に大規模修繕など範囲が広く時間のかかる工事の場合、足場の状態確認は定期的に行う必要が出てきます。
足場の倒壊は急に起こるものではなく、留め具などが徐々に緩んでいくことが原因です。
定期的に足場の確認をしておけば、危険を最小限に防げる可能性があるのです。
期間を決めて足場の固定に何かしら問題が起きていないか確認する習慣をつけておきましょう。

くさび緊結式足場を設置す

くさび緊結式足場を使うと、台風でも崩れる心配がなくなります。
そもそもくさび緊結式足場は、ハンマーを使って、固定して組み上げる足場のことをいいます。
しっかりと固定されている分、風が吹いてもぴくりともしないのが特徴です。

まとめ

足場が崩れればそれだけ危険性が伴います。
そのため、まずは原因をはっきりとさせていくこと、どうしたら崩れるリスクを減らせるかを考えていきましょう。
特に風の強い時や、地震などの影響で足場が崩れることも十分に考えられます。
実際に過去にはそういった事例もありますし、できるだけリスクを抑えるための対策も必要です。
また、人員にとっても過度な負担がかかっている状態や、体調不良のまま作業を行うことがないように、しっかりと管理していくようにしましょう。

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