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埼玉の足場業者の中村工業です。
建物の建築、戸建て、マンションの補修工事、屋根の修理など、
様々な建築現場で必要となる足場。足場は建築現場では必要不可欠な存在です。
足場は現場で作業する方、また現場に関わる全ての方の大切な命に関わるものです。
そのため足場に使用する素材や部材には、一定の基準が設けられています。
建築現場作業中の重大な事故を防ぎ、安全性を高めるためには、
足場階段の基準を正しく理解し、現場ではこの基準を確実に守る必要があります。
足場階段は、安全に昇降するため建設現場において
重要な役割の建築部材です。
また品質が良くない素材や破損してしまっている部材を使用した場合には
重大事故に繋がる危険性があるので注意が必要です。
そして、一般的な階段と同じように足場の階段にも「踊り場」
というものがあります。
今回は【足場の踊り場】についてご紹介します。
足場の踊り場とは
それでは、まず、【足場の踊り場】とはどういったものでしょうか。
階と階の間にある階段よりも広い足場のある段のことをいいます。
踊り場は、階段の途中に設けられている折り返し部分で、
フラットなスペースのある場所のことです。
足場の踊り場の必要性
足場階段を設置するとき、「踊り場」の必要性を感じる方も多いでしょう。
実際、現場に足場階段を設置するのであれば、「踊り場」の設置も必要なものになります。
階段は転倒や転落などのリスクが伴う場所であり、
階段の安全性は特に配慮したいポイントです。
踊り場を設け、方向転換をするとより安全な階段になることは容易に想像できます。
足場設置に関する法律
建築基準法施行令は一般の建物で、高さが4mを超えるものに関しては、
4m以内ごとに踊り場を設けることになっています。
踊り場を必要とする理由には、足休めや最下層までの転落を
防ぐ役割があるためで、建築基準法で幅や踏面の寸法などが決められています。
踊り場設置による安全性向上
階段の途中に踊り場を設けられるのは安全性を重視するためであり、
上から下までまっすぐな直階段では、足を滑らせると
階下まで一気に転落してしまう可能性があります。
踊り場を設けると、その分スペースは必要になりますが、
転落した場合も踊り場で止めることができるので、
危険性を軽減することができるのは一般住宅や駅の
ホームの階段などすべての建物にもいえることです。
特に安全性を高める必要がある建築現場での階段に踊り場がなければ、
万一、階段を踏み外したとき最下層まで転落してしまう
相当危険な可能性が予測されます。
踊り場には、このような万一、階段を踏み外し転落してしまった際の
距離を短くすることにより、リスクを軽減する大切な役割があります。
踊り場設置による効率化
仮設足場の作業床だけでは、どうしても幅に限りがあり、
建築材料を仮置きする量も限られています。
そのため踊り場は、建築材料を仮置きするためのスペースとしても
非常に便利で効率的になります。
さらに、作業途中に最下層まで建築に必要な材料を
取りに行くのは非効率的なため、踊り場に建築材料を
置いて作業効率を上げることができます。
ピケ足場と踊り場
建築業の方ならご存知のように「ビケ足場」は、
組み立てや解体もハンマー1本で簡単に行うことができるうえに
安全性・作業性・耐久性にすぐれています。
そのため足場作業の安全対策と施工能力向上という大きな命題を
一挙に解決した足場として注目を集めました。
くさび緊結方式の「ビケ足場」の踊場は標準的な方法として、
踊り場を設置し、軒の高さにも踊り場を設置することとなっています。
手すりでさらに安全性を向上させる
踊り場で転落の可能性がある危険な箇所には、
高さ85cm以上の丈夫な手すりを設置することと定められています。
それ以下の高さだと作業する人の重心位置より低くなってしまうため、
昇降に不安感がでてしまいます。
そのため85cm以上とされています。
一般的には、さらに安全性を高めるために高さ90cm以上の
丈夫な手すりが設置されているようです。
こういった安全性や効率性から基本的に足場階段には
踊り場が必要とされています。
まとめ
働きやすい安心感のある足場の定義として、
いかに「足場の踊り場」が重要であり、また義務づけられており
定められていることからわかります。
労働安全衛生規則では、建設工事に用いる足場階段に関して、
建物の高さが8m以上の場合に7m以内ごとに
踊り場を設ける規定となっています。
また安全性を重視し、高さ85cm以上の丈夫な手すりを
設置することが定められています。
階段の踏面については、同じ間隔で幅が20㎝以上、
けあげ高さ30㎝以下といった義務があります。
このように「足場の踊り場」には基準が設けられており、
建築現場での足場の踊り場の必要性についての
理解を深めることが大切です。
今まで正しいと思っていた知識が間違えて覚えていたり
することもあり得ますので建築現場での足場階段の
基準についての理解し、また新しい知識も必要になります。
建築現場で作業する方の足場からの墜落等を防止し、
快適な職場環境の形成と、なにより建築現場では安心安全が第一です。
埼玉の足場業者の中村工業でした。